翌朝…

ルンルン気分で学校に到着した私は、勢いよく教室のドアを開いた。


「おっはよーユッキナー♪♪」


私の超ハイテンションにびびったのか、ワンテンポ遅れてユキナは返事した。


「お、おはよ、サヤ…妙にテンション高いわね……」
「えへへ♪いろいろ嬉しい事がねー」


ニヤニヤ笑うとユキナはため息をついて、私をみた。


「元気ね〜本当に」


はぁっと大きなため息を吐く。

なんかあったのかな?


「アイツが機嫌悪いから、サヤとケンカでもしたのかって心配してたのに…」


そういうわけじゃないみたいね、そういってまたため息を吐いた。


アイツって…

ユキナの視線を追うと…


えっ?



けんちゃん??



そこにはあからさまに機嫌の悪そうなけんちゃんがいた。


ムスっとした顔で、数学の参考書を見ていた。

中指がトントンと規則的なリズムを刻んでいる。


あ〜本当に機嫌悪いな。


けんちゃんがあぁやって、中指でリズムをとっているときはろくなことがない。

一体何があったの??