考えていたら寝ていたらしく部屋にはカーテンの隙間から
眩しい光が差し込んできている。
あと少し寝ようと思ったが、
「はーやーとぉー」
なんて情けない母の声が
リビングから聞こえてきたので諦める。
制服に着替えてリビングへ行けば、
パンとベーコンエッグ、珈琲が並べられていた。
いつもは焼きすぎて真っ黒になったパンを
珈琲で流し込んでいるので、母がいるのは本当にありがたい。
「朝ごはんありがと」
あと、弁当もなんて付け足せばふにゃりと笑って
いいよいいよーなんて言った母を見てから、
朝ごはんをたべて、なんだかんだ準備をすればもう出る時間で。
カバンの中に傘が入っていることを確認して、
いつの間にか寝ていた母に毛布をかぶせいってきますと
呟き家を出る。
「隼人、おっはー」
「はよ」
幼馴染の城田篤樹と他愛もない話をしながら
学校へと向かう。
その中でふと見覚えのある顔を見つけた。
「あ…」
「んぁ?
あ、千尋先輩か」
俺の目線の先を辿ったのであろう篤樹はそう言った。
視線の先にいる彼女は隣にいる女子と
何やら盛り上がっている様子。
これじゃあ傘を返しに行けない、なんて思うのも束の間。
篤樹の言ったことを思い出し
「え、先輩?」
驚いて聞き返す。
何となく、同じ歳か後輩かと思っていたが先輩だったとは。
「あれ、お前知らねーの?
潮﨑千尋先輩っつって、ちょっとばかし有名な先輩。」
話を聞けば、高校生デザイナーとして雑誌に乗るほど有名な人で
高校生ながら仕事もしているのだとか。
昨日の雰囲気からも、今日の雰囲気からも
そんな風には全然見えなくて首を傾げる。
「何、一目惚れ?」
なんて母と同レベルで茶化しにくる篤樹にちげーよ、とだけ返す。
ただ、昨日のことを話すのも面倒なので
彼女に視線を戻そうとすればそこにはもう彼女はいなかった。
眩しい光が差し込んできている。
あと少し寝ようと思ったが、
「はーやーとぉー」
なんて情けない母の声が
リビングから聞こえてきたので諦める。
制服に着替えてリビングへ行けば、
パンとベーコンエッグ、珈琲が並べられていた。
いつもは焼きすぎて真っ黒になったパンを
珈琲で流し込んでいるので、母がいるのは本当にありがたい。
「朝ごはんありがと」
あと、弁当もなんて付け足せばふにゃりと笑って
いいよいいよーなんて言った母を見てから、
朝ごはんをたべて、なんだかんだ準備をすればもう出る時間で。
カバンの中に傘が入っていることを確認して、
いつの間にか寝ていた母に毛布をかぶせいってきますと
呟き家を出る。
「隼人、おっはー」
「はよ」
幼馴染の城田篤樹と他愛もない話をしながら
学校へと向かう。
その中でふと見覚えのある顔を見つけた。
「あ…」
「んぁ?
あ、千尋先輩か」
俺の目線の先を辿ったのであろう篤樹はそう言った。
視線の先にいる彼女は隣にいる女子と
何やら盛り上がっている様子。
これじゃあ傘を返しに行けない、なんて思うのも束の間。
篤樹の言ったことを思い出し
「え、先輩?」
驚いて聞き返す。
何となく、同じ歳か後輩かと思っていたが先輩だったとは。
「あれ、お前知らねーの?
潮﨑千尋先輩っつって、ちょっとばかし有名な先輩。」
話を聞けば、高校生デザイナーとして雑誌に乗るほど有名な人で
高校生ながら仕事もしているのだとか。
昨日の雰囲気からも、今日の雰囲気からも
そんな風には全然見えなくて首を傾げる。
「何、一目惚れ?」
なんて母と同レベルで茶化しにくる篤樹にちげーよ、とだけ返す。
ただ、昨日のことを話すのも面倒なので
彼女に視線を戻そうとすればそこにはもう彼女はいなかった。