その瞳も
その口も
その声も
その腕の温もりも
その手の温もりも
今は私のものじゃない。
付き合ってから、
同棲するようになるまで
婚約するまでずっと一緒に居たのに……。
その部屋に私と彼…
そして親友の元彼女。
元彼女…彼女は泣いていた。
親友と彼女は
SNSのアプリで知り合い
交際は始まった。
交際が続いて、
県外にいる彼女が仕事を辞め
私達の住んでいるところに越して来て、
それから4人で遊ぶようになり、
仲良い4人での関係は1年と少し続いた。
そして、
親友と彼女の恋は
終止符を撃ったのだ。
彼女「……ひっく…ぐすん……ん……ひっく」
私は彼女を抱き締めて話を聞いていた。
私「急に来てどうしたの?
ゆっくりでいいから話せる?」
彼「あいつ(親友)となんかあったん?」
そう言うと、彼女はもっと泣き崩れる。
彼女「……ひっく、
わ…私…どうしたらいいの?
何もかも捨てて……ひっく……なのに………
こっち来たのに捨てられた……ぐすん」
そう彼女は両親に無理を言って
許可を貰い、仕事をやめて、
両親や友達を残し越してきたのだ。
彼女「冷めたって言われた……
ひっく……冷めたって言われた」
あんなに仲良しでラブラブで
同棲していた社会人の2人。
私達もそれを聞いて驚いた。
彼女は親友だった彼に
捨てられて情緒不安定だった。