「えと……」



「なーんか、どこかで見たことあるんだよね~。誰だっけ?」



茶髪くんは、顎に指を当てて硬い表情で私を見ながらそう言った。



わ、私もあなたを見たことがあります……!!なんて思いながら、私は茶髪くんに駆け寄った。



「佐伯くんの友達ですよね!?」



私が大きな声でそう言うと、茶髪くんは、閃いたようにパアッと表情を明るくした。