「ねぇ、はい。美味しいもの。」

「グハッ」

えっ… 何?
「なにすんだよ!この野郎!!」

目の前にはナンパしてきた男と男の口にハンバーガーを詰め込む高身長の男の子。

その光景に一瞬時が止まった。

「何って、美味しいもの。食べたいんでしょ?」

「野郎、ふざけやがって!」

この人、すごい怒ってる。
ナンパ男の手が高身長の男の子に向かって伸びた。

だめ…っ、危ないっ…‼︎

「バシッ」

「痛てぇ!イテテテっ‼︎ギブ、ギブ!」

男の人は肩を抑えていた。

「怪我。したくなかったら、ここら辺にしときなよ? あ、ハンバーガー代、360円ね。」

ニコッと男の子は笑った。

ナンパ男は足をジタバタさせながら猛スピードで逃げて行った。