1時限目が始まった。

まずは学級委員長を決める。

「学級委員やりたい人〜。手、あげろー。」

どうしよう、手。あげようかな。
でも、あたしなんかに学級委員務まるかな…。
ううん。頑張ろう!
高校生になったら変わろうって決めてたんだ!

『あ、あのー…』
あたしの声と同時に手があがった。

「お、西島。やってくれるのか」
西島くんだ。

「はい。柴崎さんも一緒で。」

「お、柴崎もやってくれるのか!」

ん…んん?!

『えっ!!』
なんであたし?!
いきなりだよー。びっくりしたよ。

『あ、あの、あたし…』

断ろうとすると、
「柴崎さん。今、手あげようとしてたじゃん?」
ニコッ
その天使スマイルの奥にはどんな思惑が隠れているのか。

西島くんのニコニコ圧がすごい…

『はい。やらせてください』
即答でした。