強引に壁に追いやった。

『な、なにすっ…んっ…んんっ!?』
荒木の口を塞いだ。
柔らかな感触。
甘い香り。

「前に言った事、思い出した。誘ってんの、その顔。」

その時の荒木の顔が妙に色っぽかった。

『西嶋くんっ…!なんで?!』

「可愛くって、ルカ。」
俺、なんでルカって。
自分でも分かんなかった。

『ん、離して!』
荒木は俺を押しのけて、走っていった。


「俺、何してるんだろう…。」