次の日の昼休み、自販機の前にいるあいつ、柴崎ルカを見つけた。

なんだか俺は、最近、おかしいみたいだ。

なぜか、柴崎の腕を掴んでいた。

昨日から、こいつが気になって仕方ない。

『きゃっ。』
子犬みたいな声だ。

ある程度人通りの少ないところへ連れていくと、柴崎の方を見た。

『あ、あの…』

俺は、誰だか分かるように眼鏡をはずした。

「君、あそこでナンパされてた子だよね?」

『そうですよ‼︎あの時の人です!っていうか気づいてたなら、なんで知らない人の振りしたんですか?!』

荒木は俺を睨みながら言った。