西島くんは眼鏡を外すと。
「君、あそこでナンパされてた子だよね?」



やっぱり!あの時の人だ‼︎



『そうですよ‼︎あの時の人です!っていうか気づいてたなら、なんで知らない人の振りしたんですか?!』

「なんとなく。」

『なんとなくか…。それより、あなた、あたしを助けてくれた時に言ったこと覚えてます?』

「何か言ったっけ?」


『言いました!』

また会ったら絶対に文句言ってやるって思ってたんだから!




『あの時、あたしにスカート短すぎ、襲われちゃうよって!おまけに、誘ってるのとか!』




「そんな事言ったっけ?ってか、そんな事で怒るなんて可愛いね。」




なっ…!可愛いって。
『か、可愛くないです!』
下を向きながら言うと、




顔を近づけながら、言ってきた。




「照れてるの?可愛い。」
ニコニコして、楽しんでる…。
『からかわないでください!』
西島くんの胸を押して、逃げようとした。