次の日のお昼休み。

この学校の購買のパンがすごく美味しいとの噂で、
咲ちゃんを誘って購買に来ると、長蛇の列ができていた。

咲ちゃんがトイレに行くと言うので、とりあえず自販機で飲み物を買うことにした。

自販機の前に立って、何にしようか考えていると。
横から手を掴まれた。

『きゃっ。』
その人の顔を見る間もなく、人通りの少ないところに連れて行かれた。

そこで、あたしを連れて行く足は止まった。
『あ、あの…』

ゆっくりとその顔がこっちへ向く。
その顔は、西島俊くんだった。