でも、この時、俺は知らない振りをした。

「どちら様ですか。」

そしたら、あいつは小動物みたいな顔して

『す、すみません。人違いでした…。』
しょんぼりした声で言った。

なんだ、これから楽しくなりそうじゃないかと思った。