━それから私は涙が出なくなるんじゃないかと思うほど泣いてしまった
「ほら、紗良泣くなって」
ははっと笑いながら、ずっと涙を拭ってくれていた
「うぅ・・・でも、なんで私?ほんとに私でいいの・・?」
「当たり前じゃん、俺は紗良が好きで、俺の隣で笑っていてほしいんだよ」
「そ、そっか」
なんだか、竜也の気持ちを聞いたらだんだんと恥ずかしくなってきた
私は赤くなっている顔を両手で隠した
でも竜也が私の手首をつかんで、顔をおおっていた手を外した
「ちょ、ちょっと・・・!」
私は勢いよく上を見る、すると竜也と目が合ってしまった
竜也が真っ直ぐと私の目を見るから、私は目をそらせなかった
「 「・・・・・」 」
だんだんと近づく距離に息ができなくなってくる
少しでも動いたら唇が触れてしまうほど近づいた
すると、竜也が
「紗良、目つぶって」