「あははっ、たしかにね」
なんて他愛ない話をするのも今日で最後?
あー、暗い気持ちになっちゃダメ!
・・・よし、今言おう
「竜也、あのさ・・・」
そう言いながら私はブランコをとめ、竜也の前に立った
「き、聞いてほしいことがあるの」
「・・なに?」
と竜也は優しく問いかけてきた
「・・・あ、のさ。私、竜也のことが・・」
そこまで言ったのに、その先の言葉がなかなか出てきてくれなかった
「わ、わたし・・」
なかなか言い出せなくて、何でか知らないけれど言葉より先に涙がこぼれてしまっていた
すると、目の前にいた竜也が立ち上がった
帰っちゃうのかな?と思っていたら、突然フワッと大好きな香りに包まれた
「え・・?」