視界に見えたのは響さんの前髪で、 「 え、ーー何、」 響さんが ” カサついた ” と言った唇には少しだけ冷たく柔らかい感触。 「 どう? レモンの味 」 「 ‥‥‥‥‥ 」 それは紛れもなく目の前にいる響さんの唇が重なったもので、私の思考回路は完全にショートした。