一本道を、静かにあるいていく。 でも、少年の心は静かじゃなかった。 うるさい、うるさいうるさい この耳は、そこら中から声を拾ってしまう イラナイ。 キライ。 こんなもの、 静かに、歩いていく。 僕の足は、すべる、すべる。 開けた道に出た。 ひた、ひた、ひた。 少年は、線路の真ん中に立ち 空を見上げた 嗚呼、近くで電車の音がす_______