授業が始まり・・・。
─ポンッ
優樹菜から紙が回ってきた。
[結局のところさ、美奈は涼平のことど
う想ってるの?]
[う~ん・・・。(-_-;)そうだ
なー・・・。好き、なのかなぁ~?]
[告白された時、どう思った?]
[どう、って・・・。うーん・・・素直
に嬉しかったよ?]
[ドキッてした?告白された時に、
『あ、うちもまだ涼平のこと好きかも』っ
て、思った?]
優樹菜、結構ずかずかくるねー。
まぁ、いいけど。
[思った、かも]
[まじで?!]
[まぁ、うん]
[うわぉ!(*^^*)いいね、いいね!]
[まだ好きとは言ってないじゃん]
[え?本当は好きなくせに!]
[うーん、どうなんだろう。でも、好き
じゃないって言ったら嘘になるんだけど]
[へぇ~。いいじゃん。好きになっちゃ
えば?]
優樹菜から紙を受け取って、返事を書こ
うとしたら、チャイムが鳴ってしまった。
【へぇ~。いいじゃん。好きになっちゃ
えば?】
好きになっちゃえば?って、言われたっ
て、そんな簡単じゃないんだよね・・・。
あたしは郷司のことが好き。
これは絶対に変わらない。
けど、涼平のこと少しも好きじゃないっ
て言ったら嘘になる。