結局、自分が今やってることが、正しい
のか分かんない。
「ごちそうさま。美奈、あんな噂信じ
ちゃダメだよ?」
「うん・・・。大丈夫だよ。あんなの、
噂だし。ただの・・・」
「そうそう。ただの噂!よしっ、行
こ?」
優樹菜はあたしのお盆も返却口に返して
くれた。
「次の授業なんだっけ~?」
「化学じゃなかったっけ?」
「わーっ!嘘~。化学とか、意味不明な
んですけどぉー」
そう言いつつも、優樹菜はなんだか楽し
そうに言ってる。
「そう言えばさ、優樹菜は彼氏とどぉな
の?」
「えぇー?ふつーだよ、ふつー。って
か、宿題やってないんだけど」
ふつー、か・・・。
全然ラブラブじゃん。
帰りとか、べったりじゃん。お互い。
いいなぁ~。
羨ましいなぁ~。
途中で宿題の話しなくていいのに。
あたしのこと考えてくれてたんだろうけ
ど。
「美奈?元気なくなった?うちのせ
い?」
「いやいや。優樹菜はなんも悪くない
よ?ただ、羨ましいなって、思ってた」
「えぇー?それって、うち悪くない?け
ど、別にふつーなんだよ?」
「はいはい、わかりましたぁー」
「美奈ぁー、怒んないでぇー!」
「怒ってないよぉ~」