あたし、束縛はイヤだよ?
いいじゃん。
郷司と一緒にいたって。
別に、キスする訳でもないのに。
だって涼平、中途半端の気持ちでもいい
って、言ってくれたよね?
ヤキモチを焼いてくれてるのは、素直に
嬉しかったりするけど、さすがに、郷司と
一緒にいることを否定されちゃ、困る。
「俺さ、結構ヤキモチ焼くんだよね」
「中学の頃は、そんなことなかったじゃ
ん。」
「言わなかっただけ」
「そっか・・・。ごめんね。勝手に」
「いや、俺の方こそ、ごめんな?言い
方、きつすぎた」
家の最寄り駅に着いて、あたしと涼平は
電車から下りた。