バシャンー

ジュースが降ってきて、俺は頭から濡れた。

美嘉が 手に持っていたグラスを俺に向けて撒いたっぽい⁇

白いワイシャツに黄色っぽいシミができた。

口に入ってきた汁の味から オレンジジュースっぽい。

「触らないで。」

美嘉は無表情のまま冷たく言い放って、そのまま 部屋の方に戻っていった。

……俺、ダッサ。

調子に乗って、浮気して……それがバレて 愛想尽かされて……別れ 切り出されて……オレンジジュース 頭から被って……。

どんだけダサいんだよ。

「マジかよ……俺。」

ハハッー
自虐的な笑いが溢れる。

本当なら、このまま 何もかも投げ出したい。

けど、仮にも女6人を連れてきているため そんなことはできない。

俺はさっき言っていた通りにアイスコーヒーを淹れてから 部屋に帰った。