「昨日のこと。」


笹木が話し始めると


なんだか急に耳を塞ぎたくなった。


聞きたくない!


私が聞くことを否定している。怖いんだ。



あの事を無しにされるのが。



「あ、あのさ。


その話はあとにして。誰が聞いてるかも分からないじゃない。」


どうしよう。


私、こいつに恋したかもしれない?