そう言いながら七海くんが立ち止まった目の前にあるのは、ここら辺では有名なタワーマンション。


見上げると首が痛くなりそうだ。


堂々と入り口の回転ドアから入っていく七海くんに続いてソワソワしながら私も続いて入っていった。


そして、入り口のインターホンで迷いなく七海くんは最上階の部屋番号を押す。


「最上階なの!?」


「うん。つーか、ここ海翔んちが経営してるマンション」