「マジ。勘弁…ごめん…えっとーー隼人はまだ来てねぇし…あーもーーーたすけてーーー!」


…真田くんが叫んでいる。だっ誰に助けを求めています??


「私たちに助け求められてもね…同じ女子じゃ反感買うだけだし…マジごめん。頑張れ真田!」

里奈ちゃん!

「湊!!」


「……」


「湊!!!」


え…困るーーー困るよーーー

「真田くん!あの!!」

はっ!女子に言い寄られてる!
真田くんが助けてとまだ訴えながら私をみてるし…


えっとーーー


「あっ!真田くん!そーいえば先生呼んでたよ??」


「え?まじ??んじゃ!職員室行って来るわ!
わりぃわりぃ!!」

真田くんはそう言うと、
私に

ありがとうと
小声で言い、颯爽と教室を後にした。

!!!!

視線!!
視線を感じます!!!!


「ほーら言わんこっちゃないー!」

女子達の熱い視線。

な訳もなく、
つめたーい視線は私に向けられて…


「ちょっと!!あんたねーーー」


ひぃーーーー

「まーまーーー!仕方ないじゃん?本当に先生に呼ばれてたんだし!ね?湊!」


「はっはい!すっすみません!
授業始まる前にって言われてたので…時間もないですし…本当申し訳ないです…」

ふんっ!だと怒って女子達は教室を出ていってくれた。

「ふぅーえー!!!里奈ねぇさん!助かりやした!」


「もーばーか!どうせなら、真田の彼女でーす!っていって、あの女子達を負かしてやりたかったわよ!」


「はっ!やっぱ里奈ねえさん最強っす!」