「湊?ほら!泣くな!
そんな馬鹿男のために泣くなんて
もったいない」

「だっでぇーーー!辛かったんだもん!
思い出したくないぐらい、
づらがっだんだもんー」

「あーもーわかった、わかった!
泣きたいだけ泣きなさい!」

うえーーーん!

ごめんなさい。涙が止まらないんです。


「湊は溜め込みすぎ!
あの調子だと、
中学の友達にも話してないんでしょう?」


御察しの通りでござんす!里菜ねえさん!
仲のいいヒロちゃんにも話せなかったんです!
誰にも。今初めて人に打ち明けたんです!
そりゃあー
涙が止まるわけないじゃないですかーーー!!


「はいはい。
とりあえず全部吐き出しちゃいなさい」


「うぇーんわーん里菜ねえさん!」


「私の顔見て拝むな!」

「だってー里菜ねえさんの周りから
黄金色のオーラが見えるんですもん!」


里菜ねえさんは神様だ!仏様だ!!

うえーーーん