そして次の日の学校。
朝教室に行くとタケルがうちのクラスにいた…

いや。そこまで元気になられても困るんですけどー…

「ほら見てみろよ!あいつは女ったらしだからだめだ!なっ?どうせならさ、ほらあっちのサッカー少年にしとけ!あいつならまだ湊をくれてやってもいい。」

…もう私はタケルのものではないのですが。
と思う反面、くれてやってもいいという言葉に寂しさも感じる…

ってーーもー

複雑です!

「あら?気があうじゃない?タケルくん。
そうなのよねー。私も真田推しなのよ。私としても真田ならまだ、まだまだ安心なのよ。」

里菜ねえさん!なっなにいーだすんですか!!

「おっ!よくわかってんなー湊のこと。
こいつが変な奴と付き合わないようにしっかり見張っとかなきゃなんねぇかんな。」

「ちょっちょっとーー!もう少し小さな声で話してよ!いや。そーじゃなくてーーー。そんなんじゃないから二人とも!廣田くんは彼女いるし、真田くんだって一人や二人女の子ぐらいいるでしょう?
それに私も…そんなふうに思ったりなんてありえないから」

「へぇーーー」
「へぇーー」

つ!ハモってるし…
もーなんなのこの二人!!

「ほら、タケル!授業はじまる!自分のクラスに戻りなよ!」

「へーい!あっ里菜ちゃんだっけ?湊ちゃんと見張っといてな」

「はいはいじゃまたね」