「五種類のいちごがあんだって。
さすがにあまおうはねえけど、
とちおとめとかあんぞ?」


パクッ。うまーーい!!


パクッパクッ!!


美味しすぎるーー。
やばいここに泊まりたい。
朝昼晩といちごだけで生活したい…


「……人の話聞いてねぇし…。
まっいっか。美味そうだしな」


「ねぇ!廣田くん!!!これ!

これこれ!はいこれ!あげる。
これ絶対美味しいから!
ほら真赤!ちょうどいい熟し具合!」


美味しそうないちごを廣田くんのお口に…

はっ!!!
私はなんてことを…

廣田くんの口にいちごを入れようなんて、
何してるんだ私。

いちごを持つ手が震える…
やっ…廣田くんが口を広げてる…

ひっひえ。今更引けない…ひゃあー入るー。

パクッ

うわっ遅かった…

はずかしい…

「うめー。まじ甘い」

はっ!!!
目の前で喜んでいる廣田くんの顔…
やばすぎです。

幸せだ。


そうだよ!この感じ。
廣田くんが笑顔ならそれでいいんだって!


うんうん!


そうだよね!好きな人が幸せなら、
私も幸せです!!!!


うん!

「でしょ?もっといーっぱい食べるからね!」