それから妙に静かになってしまった生徒会室の中で

パソコンのキーの音と、シャーペンの走る音だけが目立って聞こえる。

オレは時々視線を上げながら、一生懸命仕事を進める一花を見ていた。




一花に彼氏…



うん、絶対似合わねぇ。

絶対笑える。

こいつに合わせられる奴なんて、そういるわけないし。



でも、もしできたら?



そうだな、おめでとうのお祝いでも言ってやるかな。

別にオレがショックなんて受けるわけもねーし…



「いっちゃん!」


「は…はっ!?」



ビビるっつーの…

オレはドギマギしながら一花から視線をそらした。



「終われた。頑張った?」


「あ?あぁ、そだな」



自分の成果を嬉しそうに報告。

オレは一花の言葉に、無意識に頭を撫でた。




「……っ」




やべ、触れてしまった。