「ん〜、眠い…」

みなさんどうも私は川崎彩香、年は18歳で高校3年生。
いつもはテンション高めなんですが、寝起きというか朝が弱くて…



「あんた、誰にしゃべってるの?」


「げっ、お母さんかってに部屋に入ってこないでよ〜。ノックぐらいしてよね」




「したわよ、あなたが気づかなかっただけでしょ。それより松本さんもういらっしゃってるわよ」


「えっ、今何時?」


「もう7時半だけど」


「え〜っ、なんでもっと早く起こしてくれないのよっ‼︎」


「何回も起こしました。そんなに文句言うならもう起こさないように…」


「わわっわかったから、ジョーダンだよジョーダン」

「わかったならよろしい。ほらっ早く準備しなさい、待たせてるんだから」


「そーだった、そーだった急がないと」





みなさん、わたくし川崎彩香はフツーのかわいい女子高校生ではございません。
自分でいうのもアレなんですが、いまをときめくスーパー売れっ子アイドルなんです。




松本さんというのは私たちのマネージャーさんなんです。あっ、そうそう私たちって言うのも私は1人じゃなくて4人のグループでアイドルやってます。Bluefairyというグループでしてメンバーは…


おっとっと今は時間がないのでおいおいとご説明しますね〜。



「お待たせしました〜」



「遅いよ彩香ちゃん今日は早いって昨日言ったでしょ」



「すみません、どーしても朝だけは弱くて…てへっ」



「てへっじゃないよほら早く車に乗ってみんな先に行ってるから」



「じゃあお母さんいってきまーす、お父さんも行ってくね」



私のお父さんは、3年前に交通事故で亡くなりました。でも私はお母さんと2人でがんばってるので全然悲しくありません。


「お父さん今日もがんばるよ、見ててね」


ガチャっ



「あっ、バカ龍二」


「誰かと思えばブス彩香か」


「なっ、私一応アイドルなんですけど」



「朝からサイアクだぜー、こんなブスと会うなんて」




「なんだと〜」



こいつはバカ龍二じゃなくて本郷龍二 同い年でいわゆる幼なじみっていうやつ。



家も隣で親同士が仲良くて小さい時はよく遊んでたんだけど…。