次の日。


朝、校門近くで白金先輩を見つける。


先回りしようとダッシュする。


空き缶を踏んで転ぶ。



次の次の日。


昼休みに食堂で白金先輩を見つける。


後を追う。


ラーメンを持っていた人がぶつかってきてラーメンまみれになる。



次の次の次の日。


帰り際、昇降口で白金先輩を見つける。


恐る恐る近づく。


掃除用に置いてあったバケツに足を引っ掛けて派手に転ぶ&ビショビショに。



…おかしい。


こんなの絶対おかしい!!!



「あんたがただおっちょこちょいなだけじゃないの?」

「いや違う!!」


翌日、呆れた顔のミユちゃんの言葉を全力で否定する。


「だって今までこんなことなかったよ!?転んだこともラーメンかけられたこともビショビショになったことも!こんなのおかしい!」

「で、でも怪我はしてないみたいだし、やっぱり運いいよね…」

「よくない!運が悪くなってる!!」



私の味方だった運が、どうも悪くなってきてるとしか思えなかった。