ガタンッ。



昇降口の段差に足を取られて、その場で転ぶ。


…痛いっ!!!



今まで転んだことなんてなかった。


なんで今日に限って転ぶの!?



「大丈夫?」


クラスの女の子が心配そうに声をかけてくれる。


恥ずかしくて、苦笑いした。



「だ、大丈夫…」



ハッとして顔を上げる。


昇降口には、もう白金先輩の姿はなかった。



先輩、行っちゃった……。



よし、明日こそは!!!



…そう思っていたけれど、このときから私の超強運は異変を見せていた。