そして宇宙はグライルという世界で
生を受ける事となる。




宇宙が言った通り、神は伝えた。


宇宙が乗っている霊柩車の音が鳴った時
皆の耳に…

『今までありがとう。
皆のお陰で楽しく過ごせた。

いろいろ迷惑かけたし、泣いたり笑ったりした事は思い出として残っているよ。

もし悲しんでいるなら、手を取り合って
前に進んで欲しい。

前を向いて、希望を持って…
どんな壁に当たっても諦めないで。

宇宙の分まで一生懸命生きて。』



その場にいた宇宙の知り合いは、
皆涙を流した。



彼らは生涯、彼女を忘れないだろう。


宇宙は皆に悲しみを与えたが、勇気も与えた。



そして皆は、前へと進んでいく。