宇宙の事故の五分後
南家にて(母親side)




兄「今日は宇宙の卒業式か。」


姉「宇宙も随分立派に成長したもの。」



私達家族は、宇宙の卒業式を見に行く支度をしていた。




プルルル プルルル

電話がかかってきたとき、少し嫌な予感がした。


母『もしもし、南ですけど。』


警察『もしもし。
私、**県警の□□と申します。
先程、南宇宙さんが交通事故に遭われました。
**病院に運ばれましたが、到着した頃には息を引き取られていました。』



私は、涙を流した。



母『わか…りました。
直ぐに…向かいます。』


私は家族の前で泣き崩れていた。


家族は、私が泣いている事に戸惑いを感じていた。
でも、何かを感じとったのか何も言わなかった。



母「宇宙が…交通事故で亡くなったって
警察から連絡があったの。」



父「宇宙…が……亡くなった?
嘘……だろ?」


姉「宇宙……。どうして?」


兄「宇宙……卒業するって張り切っていたのに……。」



母「今から**病院に行くわよ。
学校には、連絡するって言っていたから
先生達にも伝わるはずよ。」



私達家族は悲しみに覆われながら、病院に向かった。











病院の一室に宇宙はいた。
顔に布が被せてあった。



警察から詳しく事情を聞いた。

事情を聞いて、宇宙らしいと思った。


宇宙が庇ったお婆さんは、無事だったらしい。


私達は親戚や知り合いに連絡をとり、宇宙の死を伝えた。


宇宙のお葬式には多くの人が訪れ、泣いてくれた。


私は、宇宙が多くの人にに愛されていたことを知り、嬉しかった。


そして宇宙の分も一生懸命生きようと思った。



母親Side END