教室に入ったときには、皆が静かに座っていて、宇宙さんがいないことに不思議に思っていた。
そして僕が泣いている事に驚いていた。
僕は教壇に立ち、彼らに告げた。
担任「泣いていてすみません。
先程警察から電話がかかってきました。
内容は、南宇宙さんが交通事故に遭い、
息を引き取った…と……。」
この話は各担任から学年中に伝えられ、
多くの人が泣いていた。
宇宙さんの親友の並木流乃さんは
「宇宙…嘘でしょ……。嘘だよね…。
誰か嘘って言ってよ……。
宇宙……お願いだから、私から
離れていかないでよ。」
宇宙さんの恋人の宮内慧さんは
「そんな……宇宙……。
俺は宇宙なしにどう生きていけばいいか
わからねぇ。
何故お前が死ななきゃならない。
何故お前だったんだよ…。」
担任「宇宙さんは、お婆さんを庇ったそうです。
僕は卒業式終了後、直ぐに病院に向かいますが、流乃さん、慧さん、貴女達も来ますか?」
流乃「私は行くよ。」
慧「俺もだ。先生、連れてってください。」
そして、卒業式が始まった。
卒業証書授与のとき、南宇宙の名前を呼んだときから涙腺が崩壊して、涙が次々に出てきた。
そこからの記憶はあまりないが、気付いたときには終わっていた。
そして卒業式終了後、僕達は病院に向かった。
担任Side END