宇宙の事故の五分後





△△学園の職員室にて(担任side)




プルルル プルルル


担任「卒業式になんだろう?
『もしもし。△△学園の○○です。』」



僕は不思議に思って電話に出た。




警察『もしもし。
**県警の□□と申します。
先程貴校の三年、南宇宙さんがお婆さんを庇い、交通事故に遭われました。』



担任『え?』



僕は受話器を落としそうになった。




警察『先程**病院に運ばれましたが、
到着した頃には息を引き取られて…。』



僕は静かに泣いていた。



担任『わかりました。
後で**病院に向かいます。』



警察『はい、失礼します。』




僕は電話を切った後、泣き崩れてしまっていた。



他の先生から、
「どうかなさったのですか?」
と尋ねられた。


僕は静かに告げた。


担任「三年、南宇宙が交通事故に遭い、
息を引き取られたそうです。」




職員室にいた先生は、皆涙した。




担任「私は、卒業式終了後に病院に向かいます。」




僕は涙しながら、教室に向かった。