タッタッタッ







その時、かすかに足音が聞こえてきた。







振り向くと、誰かがこちらへ向かって走っているようだ。





(男の人・・・??)





期待・・・なんてしない。







しないけど・・・



もしかしたら・・・







「佐々・・・」











タッタッタッタッタッタッタッ















あっ・・・やっぱり・・・







違う・・・・・・か。








それはただ河川敷の周りを走っていたただのお兄さん。佐々木さんではなかった。








そんなの分かってたことじゃん・・・。







なんでこんなに胸が苦しいの・・・?






「ここ・・・あんなに綺麗だったのに・・・グスン



もっとキラキラしてたのに・・・グスン



こんな・・・はずじゃ・・・」













「・・・あむちゃんっっ!!」












「・・・!!」







その声は、確かに佐々木さんの声だった。