「ねっ。って、卒業したくないけど」



細川クンにしたら、どうてことないのかも知れないけど、私には違う。



3ヶ月足らず。みんな別々の道に行っちゃうんだ。



こうして、高校生活で細川クンと友達の1人として話のは数少ない。

ユウくんとの言い合いも。



涙が溢れそうだから、空を見よう。
……なぜ涙が溢れるんだろう。





「いたよ〜!2人いたよ!」



少しして聖也の声がして、全員がいた。



細川クンから腕を離した。

それから、細川クンも柵を降りて、
私と距離を保った。



そうだよね。
こういなきゃ。





「手を合わせよう」