「細川クン」



細川クンに声をかけた。

細川クンは目を丸くしたあと…



「……おはよう」



短く返してきた。

無視はなくて安心したけど、冷たかった。





「あ。実は…」

「俺、今は無理だ」

「ん?」




私の言葉も呆気なく、自然と流れていった。

私は細川クンの腕をつかんだ。





「ごめん。話がしたい…」

「高田」