隣にいるユウくんには適当に返す。





「そっか。ごめんな」

「ん?」

「何となく。ゆづじゃないか?って」





ゆづ…名前が苦しい。

いつになく鼓動が速い。





「そういうのやめよう。あっ!ゆづがいる」





え?私は振り返った。



周りにはたくさんの友達がいて、細川クンが真ん中にいた。



…かっこいい。





私はユウくんから目を逸らして、細川クンのいる方へ向かった。

足も行動も。

細川クンに伝える。