空を見上げる聖也の表情には、
ツラそうな面持ちが見え隠れした。




「みんなとは笑えて、岩田とは喧嘩の連続。
……泣かせてばかりだ」



聖也のことばを聞いた。




「それに、何やろ。海斗と付き合ってたことを今知ったのがショックだ」

「聖也…。海斗クンと友達?」

「うん、いつもつるんでたから。中学時代はいつもいた。彼女がいるの知ってて、岩田だと知らずに…」

「そっかー…」

「いやだな。悔しいな」



聖也の表情は、
崩れ落ちる一歩手前だ。