玄関には…
聖也にとって苦痛になる光景があった。



イチャつく男女の姿。



「高田。こういうことがないと
付き合うって言えないよな?」

「聖也…」

「いや。俺は行くから。又な、高田」

「ねぇっ。何なの!」



魂が抜けた聖也が座り込んだ。




「大丈夫?」

「うん。俺は天国行き…」

「馬鹿やめてよ。いい加減にして」

「…しんどいよ」