「私も…だよ。私も…このままはツライから…」


「うん。そうだよね。あの時はゴメン。仲良くして」



ニコッと笑う細川クンと共に、
私も笑えて幸せだ。



あの日は苦しかったけど…今、笑えてるよ。
私、細川クンと一緒に。




「仲良くいよう」



そーっと、細川クンが手を差し出した。
私の手をつかんだ。



手を握りしめて分かった。
細川クンの手が震えている。




「ねー細川クン。これ…」


「これ?」