「懐かしいな、ここ!高田、覚えてるだろ」



川の流れを見て言う細川クンを、私は見つめた。
こうやって眺める姿…好きだったな。




「高田、少し聞いていい?」


「う…うん」


「うん。いや…元気なのか?」



私は笑った。いつも同じ場所にいるから。
私はそれでも表情を変えることはなかった。




「大丈夫か。
…安心した」



頷いた細川クンは、少し寂しそうでもあった。




「ってか…細川クン…も…元気だよね?」