「ずっと1人だったんだよ?まだしんどいんだろ?
ゆっくりしてればいいじゃん!」



いつもより…細川クンは優しさに溢れている。




「…いや。2人でいるの久しぶりじゃん?」



頭の中は、高校1年の真冬へタイムスリップした。


細川クンと過ごしたこと。



話すこともなかったけど、細川クンの優しさや仕草が私は好きだった。




「…高田!あそこ行かない?」



細川クンが見つめたのは、昔一緒に歩いて告白された川沿い。
私は細川クンの後ろを追った。