「みんなは?」


「いるよ。うん…きっと盛り上がってるよ。早く…行って…」


「うん。thank you」



笑いかけて私を見ながら通りすぎる細川クン。
私は動揺していた。




「…おい、高田も来るだろ?」



お店に入ったはずの細川クンがまだいた。
私はそっと見つめた。




「なら、俺もいる」


「どうして?」


「風に当たりたい。
あとから楽しむ」


手を温めながら、細川クンは言う。
久しぶりの細川クンとの時間?