…イブの日に、みんなの中に一緒にいれたら嬉しいのに。


そして、ハァーって白い吐息を吐いた時だ。




「ん?
…大丈夫か、高田だろ?」



顔をあげた先には、用があったのか忙しかったのか、息を切らした細川クンがいた。




「高田!寒いだろ、中行こう」


「いや…うん…少し空気を吸いたくて…だから」


「しんどい?体調悪い?」


「ううん…大丈夫。いや…冷たい物に当たったみたい…」


「マジ?そんなに高田って弱いの?」



そう言って、笑いをこらえる細川クンがいた。
…笑ってる。
そう、笑顔が優しいんだもん。