「ねっ、食べようよ!細川クン来るまで食べて、又楽しもう」



そう言って、ケーキを頬張っていた。


そして、梨花と笑っていた。そして、他の子達とも馬鹿げた話をしていた。




でも、好きな人のことは言えない。
秘めていたい。



「私は8組の山瀬クンと良いところまで来てる!付き合うかも!次!杏菜ちゃんだよー!」


「ん…私…私はパスね⁉︎」


「どうして。好きな人いるでしょ?」



どうしてもパスしたい。私は梨花を見た。



「うん…いないもんね」


「マジ?いないの?」


「うん…。そう…だからゴメンね」