「あの…昔のことだけど、みんなには内緒でいて。細川クン…ツライと思うから…」


「うん!ゆづからも「周りには言うなよ」って口止めされてる。より戻せると良いな」



そう言うと、クラスメイトの中に入る聖也。




「ほらほらー。細川クンと戻せると良いね」



梨花が私の頭を撫でた。
私はニンマリ。




「ま…まさか、聖也の奴って、私と細川クンの事情…秘密にするよね?」


「信用出来る。アイツは中学の頃から信頼厚いから」


梨花がうんうんと笑って頷いた。


ちなみに、梨花と聖也は幼なじみだ。