私は駆け寄って来る梨花のほうへ歩いた。



「杏菜ってば遅刻だよ。ルーズだよ」


「許して。ゴメン。いろいろあって、遅くなって…」


「仕方がない。行こう。
みんないるって」



私は頷いて、梨花の隣を歩いた。
そして梨花を見た。



ポニーテールをして、同性の私が見ても惚れる美貌ぶり。

そして綺麗な香りのする香水。



「梨花、素敵な香りねー」


「え。分かってくれた?
私のお気に入り〜いいでしょ」


「梨花ってセンスある」


「ありがとう。覚えてたら1つプレゼントする」


「マジ?欲しい」