校舎までの桜並木の道はまるで新入生を歓迎しているようで、冴え渡る雲1つない青い空によく似合っていた。

桜塚高校での始まりを告げるチャイムが校内に鳴り響いた。

教室内は沢山の会話で溢れていて、入学式に対する愚痴や、校則に対する不満などあらゆる声で教室内が埋め尽くされていた。