半年前。

「『妊娠させた』…?」

「本当にごめん」

「何それ……!どういうことなの!!」

「子供は堕ろさせる。君と結婚するから安心してくれ」

取り乱す私の両肩を、総ちゃんは両手で掴んだ。

「約束する。俺には文月だけだから」