「あーっ!そうだったな!悪い悪い。すっかり忘れていた。いやぁ係長になってから毎日の仕事に精一杯でさ。余裕がなかったよ」

「もうっ。しっかりしてよ~。でも、仕事に一生懸命な総ちゃんが大好きだよ」

「ありがとう、文月。これからもよろしくな」

私たちは、笑い合っていた。

同棲して一年が過ぎた頃だった。